コラム
2023年05月16日

ビジネス競争力を高める?3D映像の立体的な体験の魅力をご紹介

3D映像技術が急速に進化し、バーチャルイベントやバーチャルライブなどの領域で身近なところまで来ています。今回は、この3D映像という技術について基礎知識から重要なキーワードなどをわかりやすく解説していきます。ビジネス拡張のキーとして、3D映像の解説をぜひ最後までご一読下さい。

 

1.3D映像の基礎知識

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で赤と青のメガネを掛けた人が出てくるのをご存じの方は多いでしょう。1915年頃に発明されたアナグリフ方式という方法で白黒映像を立体的に見せる技術です。この方式の欠点は白黒画像しか表現できないことでした。しかし、なぜ3D(立体)に見えるのでしょうか?

1-1. 3D映像とは?3D映像の原理について

まず初めに「3D映像」とは何なのでしょうか。3D映像とは、立体的に見える映像のことをいいます。人間の目は左右に少し離れていて、それぞれずれた位置から同じ物体を見ています。つまり、右目と左目で異なる画像(景色)を見ているのです。3Dゴーグルや3Dメガネで見る3D映像は、この画像のずれを意図的に作り出して見せることで、立体感を作り出しています。

1-2. 3D映像の技術について

3D映像とは、立体的に見える映像のことです。3D映像の原理は、人間の目が左右で異なる画像を見ていることにあります。これを視差と呼びます。視差があると、脳はそれを立体的に解釈するのです。3D映像を作るには、左右の目にそれぞれ異なる画像を見せる必要があり、そのために、3Dメガネなどの技術が使われます。

現在、3D映像を体験する主要な方法は、3Dメガネを使う方法です。3Dメガネには偏光メガネ方式やアクティブシャッター方式などがあります。いずれも3Dメガネを通して左右の目に異なる画像を映します。左右の目に異なる画像を見せることで、3D映像を楽しめているのです。

イベントや広告分野では3Dホログラムや錯視3Dなどの裸眼で楽しめる3D映像に注目が集まっています。とくに錯視3Dでは、「新宿東口の猫」や「渋谷の秋田犬」は世界的にも話題になりました。

 

2.3D映像の魅力

3D映像は視差や奥行きを表現することで、立体的に見えるため魅力的な表現が可能です。3D映像には2D映像と比べてどのような魅力があるのでしょうか?

2-1.没入感の向上

まず、3D映像は、2D映像よりも没入感に優れています。3D映像を見ると、自分がその場にいるかのように感じられます。たとえば、3D映画では、迫り来る物体や飛び出すキャラクターに驚いたり、美しい風景に感動できたりするのです。また、3Dゲームでは、操作するキャラクターと一体化して、ゲームの世界に入り込めます。このように、3D映像は、視覚的な刺激を強化することで、見る人の感情や興味を引き出すのです。

2-2.効果的に情報が伝えられる

3D映像は、2D映像よりも情報伝達効果が高いのです。3D映像は、立体感や奥行きを活用することで直感的に理解できる情報を提供します。たとえば、3D教材では人体や地球などの複雑な構造を立体的に見ること画出来るので学習の際の理解が向上します。また、3D広告では商品やサービスの特徴や魅力を立体的に見せることでたくさんの情報が伝えられ、消費者の購買意欲を高められるでしょう。このように、3D映像は、視覚的な認識を促進することで、伝えたいメッセージを効果的に伝えられます。

以上のように、3D映像は2D映像と比べて没入感や情報伝達効果に優れた魅力的な映像です。3D映像は、今後もさまざまな分野で活用されていくことでしょう。あなたもぜひ、3D映像の世界を体験してみてください。

 

3.3D映像のビジネスへの活用方法

3D映像は、現在さまざまなビジネスの場で活用され始めています。今回は、3D映像のビジネスへの活用方法について、以下の5つの要素に分けて説明します。

3-1.バーチャルイベントの開催

コロナ禍で対面のイベントが難しくなった中、3D映像を使ってバーチャルイベントを開催する企業が増えています。バーチャルイベントでは、参加者は自分のアバターを操作して、3D空間で他の参加者や出展者との交流や、展示物やプレゼンテーションを見ることもできるでしょう。バーチャルイベントには、時間や場所の制約がないというメリットがあります。

3-2.住宅の内見・家具のシミュレーション

3D映像を使って、住宅の内見や家具のシミュレーションを行うサービスもあります。住宅の内見では、3D空間で自由に部屋を見回したり、間取りや設備を確認したりできます。家具のシミュレーションでは、3D空間で自分の部屋に家具を配置したり、色やサイズを変えたりできるのです。これらのサービスは、実際に現場に行かなくても、自分の好みやニーズに合った住まいや家具を探せるというメリットがあります。

3-3.バーチャルストア

3D映像を使って、オンラインで商品を購入するバーチャルストアもあります。バーチャルストアでは、3D空間で商品をさまざまな角度から見られるでしょう。バーチャルストアは、実際に店舗に行かなくてもよいことや、商品の特徴や魅力を、周りを気にせずじっくり確認できるというメリットがあります。

3-4.バーチャルツアー(旅行)

3D映像を使って、遠く離れた場所や歴史的な場所を訪れるバーチャルツアーもあります。バーチャルツアーでは、3D空間で景色や建物を見たり、音声ガイドやテキスト情報を聞いたり読んだりできます。バーチャルツアーは、旅行に行けない人や興味のある場所に行きたい人にとって、新しい体験や学びの機会を提供するというメリットがあります。

3-5.3Dストリーミングライブ

3D映像を使って、ライブパフォーマンスやスポーツ観戦を楽しむ3Dストリーミングライブもあります。3Dストリーミングライブでは、3D空間でパフォーマーや選手と同じ視点や角度で観られるのです。また、他の視聴者とチャットしたり、拍手や歓声を送ったりできます。3Dストリーミングライブは、実際に会場に行かなくても、臨場感や一体感を感じられるというメリットがあります。

3D映像のビジネスへの活用方法について説明しました。3D映像は、今後もさらに進化し、多様な分野で応用される可能性が高いでしょう。つぎに3D映像の将来の展望についてみてきましょう。

4.3D映像の将来の展望

近年、3D映像の技術は飛躍的に進化しています。たとえば、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)といった技術は、3D映像をよりリアルに体験できるようにしています。また、ホログラムやプロジェクションマッピングといった技術は、3D映像を空間に投影できるようにしているのです。

3D映像の市場も拡大しています。エンターテイメントや教育、医療や工業など、さまざまな分野で3D映像の活用が進んでいます。とくに、コロナ禍でオンライン化が進む中、3D映像は対面でのコミュニケーションや体験を代替する役割を果たしました。たとえば、オンラインコンサートやオンライン展示会などでは、3D映像を使って臨場感や没入感を高めています。

3D映像は今後もさらに発展していくでしょう。より高精細で立体的な映像を作り出す技術や、より自然で快適な視聴環境を提供する技術が求められています。また、3D映像を通じて人と人とのつながりや感動を生み出すコンテンツやサービスも重要になっていきます。3D映像は私たちの生活や社会に大きな影響を与える可能性があるのです。

 

5.まとめ

3D映像は立体的な映像体験を提供する技術で、通常(2D)の映像とは異なる魅力があります。視聴者に情報を立体的に伝えられ、しかも没入感にも優れています。今後企業が自社製品やサービス、コンテンツを提供する際に3D映像の活用を検討する価値があるでしょう。この分野はVR技術とともにますます重要なツールとなり、ビジネスのチカラを高められるでしょう。

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